贈り物マナー・豆知識

結婚祝い

新婚生活のスタートにふさわしい物を!

結婚祝いで好評なのは食器や調理用品、インテリア小物など、実用的で新居に華やかさを添える物。電化製品や家具なども喜ばれます。昔は、包丁やはさみ、陶器やガラス器などの「切れる」「割れる」に通じる物や割り切れる偶数を贈るのはタブーでしたが、今はあまりこだわらないようです。しかし、中には気にする人もいるので、それらを贈る時は、「未来を切り開いてください」「お二人で楽しんでほしくて」など、ポジティブな表現のメッセージを添えるとよいでしょう。また、同じ物が重複したり、相手の趣味に合わない物では、せっかくのお祝いが無駄になってしまいます。仕事上の付き合いなどで相手の人柄や趣味がよくわからない場合は、いくつあっても困らない実用品がいいでしょう。やはり、品物は「新郎新婦が喜んで使ってもらえる」ものが一番です。贈る側の趣味で見立てた調度品などは避け、「ご希望を伺ったほうが選びやすいので」と相手に何が欲しいか聞いたり、趣味やライフスタイルを調べてから贈りましょう。本来はお祝いを当日持参するのはマナー違反です。挙式の一週間前までは届けましょう。


内祝い

1ヶ月以内に贈ります。結婚のお祝いをいただいたのに、披露宴に招待できなかったり、欠席だった場合は、内祝いの品を結婚してから1ヶ月くらいまでの間に、お返しとして贈ります。 頂いた金額の半分くらいの物を贈るのが一般的ですが、いただいた金額に関わらず一律に同じ品を贈ってもよいですし、披露宴の引き出物と同じ品でもかまいません。昔はかつお節や紅白の砂糖などが多かったのですが、今はタオルや寝具、食器などが主流です。品物を贈るだけでは失礼になるので、必ずメッセージを添えるか、お礼状を同封しましょう。手書きにメッセージなら、なお印象に残るでしょう。

引き出物

二人の門出にふさわしい、若いセンスが光る物を!そもそも引き出物とは結婚式に参列いただいた方々に感謝の気持ちをこめてお贈りするものです。披露宴の引き出物は、二人にとってのはじめての贈り物です。 大切な記念日だから、来ていただいたお客様に記念になって本当に喜ばれる物を選びたいものです。二人の門出にふさわしい、若いセンスが光る引き出物を贈りましょう。引き出物は、記念になる物にお菓子やケーキをつけて5〜6千円程度が主流。内訳は、記念品が3〜4千円、引菓子1〜2千円というのが一般的です。 食器やインテリア小物などの実用品が人気ですが、何か新郎・新婦らしさを出したいですね。誠実さ、明るさ、自然志向など、二人らしさを表現するテーマを決めたり、二人の思い出につながる物、二人の趣味・嗜好に関連した物、二人のテーマカラーの物など、なぜそれを選んだのか、ひとこと添えて。 せっかく二人が選んだのですから、司会の人に、そのこだわりを紹介してもらってみては?


  • いつまでに贈るもの?
  • 正式には、大安、先勝などの吉日の午前中に直接持参しますが、式の一週間前までに届くように送ってもいいでしょう。披露宴に招待されなかった場合でもお祝いをしたいと思ったら、事前に贈るようにします。
  • 品物の個数で気をつけることはある?
  • やはり4は「死」、9は「苦」に通じるので避けるようにします。また、一般的に5客セットなど奇数がよいとされていますが、ペアや半ダース、1ダースのものは1組として数えるので、問題ありません。
  • 異性の友人(新郎または新婦)に贈ってもいい?
  • 数人で一緒に贈るなら問題ありません。でも、個人的に贈るのは、誤解を招くこともあるので避けたほうが良いでしょう。どうしても贈りたければ、必ず、2人で使うものを贈りましょう。
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出産祝い

内祝い

いただいた金品の半分を目安に!

お宮参りの前後に贈るのが一般的。いただいた時期が遅くても1ヶ月以内に贈りましょう。内祝いはいただいた金品の半分が目安とされています。 明るくてきれいな色のタオルやハンカチ、紅白の砂糖など実用的なものが人気です。職場やグループでいただいた場合にはお菓子やハンカチなど、全員に行き渡るようにお返しを贈ります。 内祝いはお祝いをいただいた方へ、赤ちゃんの命名を知らせる場でもあります。名前にふりがなをふっておくといった配慮も忘れずに。

  • 相場としては頂いた金額の半分〜3分の1程度をお返しするのが普通です。

出産内祝い

人気はやっぱりベビー服!ママのものだって嬉しい!

「赤ちゃん誕生おめでとう!」「お母さん頑張ったね!」の気持ちを伝えるために、かわいくておしゃれで気の利いた品物をプレゼントしましょう。 人気があるのがベビー服。翌年も着られるサイズの物を選びましょう。肌の弱いお子さんもいるので、直に肌に触れる衣類は綿100%の物を。スタイ(よだれかけ)やタオルも何枚あってもOK。木製や布製のおもちゃや絵本もいいですね。奮発できる場合はベビーカーやカーシートなどの必需品も喜ばれます。ただ、複数あっても困るので相手に相談してからにしましょう。 マザーズバッグや産後になかなか買いに行けない洋服や化粧品などママへのプレゼントを贈るのもステキですね。

  • 現金で贈るのはどんな場合?
  • できれば相手の喜ぶ品物を選んで贈りたいものですが、たとえば、先方に必要なものを聞いても、もう準備が整っていたり、欲しい品物を具体的に聞けるほど親しくない場合は、現金でも。金額は品物と同じでOKです。
  • 送り先はどこにする?
  • 最近は出産後の退院も早まっていますし、病室はさほど広くないので、病院に送るのは避けます。たとえ、赤ちゃんを見に行っても、贈り物は後日送ったほうがよいでしょう。また産後は自宅ではなく、実家に帰っていることも多いので、事前に確認をしてから送ります。
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快気祝い

けがや病気をして全快したときに、療養中にお世話になった人や心配して見舞ってくれた人たちに対し、祝い・感謝の気持ちの配り物をしたりするのが、快気祝いです。

相場としては頂いた金額の半分〜3分の1程度をお返しするのが普通です。“病気が残らない”という意味から、使ったり食べたりして“残らない”物、“洗い流す”物などがいいでしょう。よく使われるのが、石鹸、洗剤、入浴剤やお菓子、お茶、かつお節、のり、砂糖などです。職場などはお菓子やコーヒーなど全員に行き渡る物にしましょう。

  • 贈る品物は「きれいにさっぱり治った」「あとに残らない」という意味から、なくなるもの、使ってしまうもの(菓子,石鹸,洗剤など)がよく扱われます。
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新築祝い

文字通り、家を新築したときに、祝うためのものです。新築後、半月ぐらいまでに贈ります。新築の披露に招かれたら、その日までに届くように華を添えるものを贈りましょう。

代表的なものとしては新居に必要な家具や照明器具、インテリア小物などが喜ばれます。また食器やサニタリーグッズ、鉢植えなどもベストです。ただし、インテリアの好み、ライフスタイルに合わない物はかえって迷惑になってしまうかも・・・。 そうならないためには贈る相手に希望を聞き、それに添った物を選びましょう。 また、実際に住んでから必要になる物もあるので、新居の披露の時に目録式カタログギフトを渡し、選んでもらってから贈るという方法もあります。希望が高価な場合は、何人かで贈るという方法もあります。

  • 贈ってはいけないものってあるの?
  • 火(火事)につながるライターなどはタブーとされています。その他の注意点として、赤いものも避けたほうが良いでしょう。
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仏事

香典とは、文字どおり香の代わりに霊前に供えるものなので、本来はお礼のあいさつだけでいいのですが、四十九日の法要後、忌明けのあいさつ状とともに、香典のお返しをするのが通例になっています。 金額的には「半返し」といって、いただいた香典の半額が目安になります。しかし、香典額はさまざまですから、遂一半額の品を選ぶのは大変です。 実際には、たとえば、2千円、5千円、1万円など2〜3種類の段階をつけて香典返しの品を選び、いただいた額の「半返し」に近い物を送る方法を基本にすればよいでしょう。品物は、日常使いの食品や生活用品がよいでしょう。お茶、海苔、お菓子、タオルやシーツ、石鹸、ふろしきやふくさなどが用いられます。


相 場
身内や付き合いの深い方からは通常の香典より高額の香典を頂く場合があります。その場合には、一般の方々に贈る香典返し以外にプラスアルファの香典返しを贈ります。基本的には頂いた金額の半分ぐらいでよいとされています。


  • 香典返しの礼状は出すの?
  • 香典返しの品物を受取っても礼状は出さないのが決まりです。ただ、送った方は、着いたかどうか気になるでしょうし、四十九日が過ぎると人気も絶えて遺族も寂しさが募るころですから、励ましの手紙を書いたり、電話をするのもよいでしょう。
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各種お祝い

入進学祝い

新しいスタートにはお祝いを

  • 入園、新入学は子供にとって社会生活への第一歩です。「おめでとう」の気持ちを込めて、本や文房具、洋服やランドセルなど、これから必要となる実用性のある物を贈りましょう。

遠方の場合は手紙で

  • 遠く離れて暮らしている親戚なら「入学おめでとう」と手紙でのお祝いの挨拶で十分ではないでしょうか。親の知人や友人も同様で、あたたかい激励の言葉をかけてあげる事が大切なのです。

その子にあった贈りものを

  • 子供には子供の世界があるので、贈り手の自己満足は控えたいものです。ですから、その子の年齢にふさわしい、価値観に合ったものを贈るよう心掛けましょう。

本人からお礼を述べましょう

  • お祝いを贈られたら、本人の口からお礼の挨拶をさせます。また、親戚以外の方には半返し程度の祝儀の品を贈ります。この時、入学式からあまり日が経たないうちに贈りましょう。

就職祝い

社会人としての門出を祝いましょう

  • 新しい門出を祝って激励をおくるとともに、家族で会食やパーティーを催すのもいいでしょう。その際、親は子供に対して、大人同様の扱いをする方が意味のある祝いになります。

お祝いは勤め先が決まってから

  • 就職する年齢になったからといって、すぐにお祝いを用意する必要はありません。就職内定時よりも、勤務先が確実に決まってからお祝いを贈りましょう。

社会人として必要なものを選びましょう

  • ネクタイやアクセサリー、バッグなど社会人として必要なものを選びましょう。一人暮らしをする子には生活用品などという手もあります。最近ではパソコングッズも人気です。

初月給でお返ししましょう

  • 直接出向くなり、手紙でお礼を述べ、親は口添えする立場に留めます。お返しは初月給やボーナスで報告と感謝の気持ちを届けましょう。品物は菓子折りやお酒で十分です。

節句

初節句

  • 女の子は3月3日の雛祭り、男の子は5月5日の端午の節句と、生後初めて迎える節句のこと。すくすくと育つようにと願い、お祝いの席を設けます。雛人形や鯉のぼりは、母方の実家が贈るというしきたりが残る地方が多いようですが、女児には母方から、男児は父方からという例もあります。また、赤ちゃんが産まれて間もない場合は、翌年でも大丈夫。両親と双方の祖父母や近親者でお祝いしましょう。

お祝いは1ヵ月前までに贈りましょう

  • 人形や鯉のぼりなど節句に飾る品を贈る場合は、一月前くらいに贈りましょう。ただ、人形などは実家の方が用意するので、子供が喜びそうなキャラクター商品やぬいぐるみなどの方がいいかもしれません。この場合は、前日か当日でかまいません。

桃の節句・端午の節句

  • お祝いの際のおもてなしは手料理で十分。節句にちなんで、雛祭りには貝の料理とちらし寿司、端午の節句ならちまきや柏餅などを中心に用意すればよいでしょう。また、子供がお世話になるようなお宅へ配ると、内祝になります。あるいは、お雛様や兜、鯉のぼりを型どったお菓子でもいいですね。

成人式

成人のお祝い

  • お祝いを贈る場合は、成人式を迎える前に届けます。あるいは、20歳の誕生日に、「成人のお祝いです」とひとこと添えて贈ってもよいでしょう。成人のお祝いには、それにふさわしい物を贈るようにします。両親からは、男性ならば背広にネクタイ、女性の場合は振り袖やフォーマルウェアなどを贈ることが多いようです。祖父母や親戚などからは、一人前の大人となることを祝い、男性にはネクタイや財布などの小物類、女性ならばバッグやアクセサリー、化粧品もよいでしょう。現金や商品券、ギフト券でもかまいません。芝居や、音楽のチケットを贈ったり、食事に招待するなどの祝い方もあります。

金額の目安

  • 金額の目安は1万円ぐらいです。 成人式のお祝いの金品を贈るときの表書きには、「祝御成人」、「祝御就職」などと書きます。

父の日・母の日

母の日

  • 5月の第2日曜日は母の日。カーネーションを贈る習慣はアメリカが発祥の地。日本では母親にカーネーションだけでなく、贈りものをして感謝の意を表す習慣が一般的になっています。

父の日

  • 6月の第3日曜日は父の日。実は「母の日だけあって父の日がないとは・・・」というところからアメリカで生まれた習慣。決まった花はなく、バラを贈る地方がやや多いようです。

 

敬老の日

長寿を祝福し、身内でお祝い

  • 昭和29年に「としよりの日」として設けられました。昭和41年になって国民の祝日に格上げされました。人生の先輩であるご老人に対し敬い、尊敬の気持ちを込めて年齢にあわせたお祝をおくります。祖父、祖母などの長寿を祝福し、身内でお祝いをします。趣味の品物をおくるのが一般的となっています。最近は、元気なお年よりが多いので何歳になったらお年よりなのかわからなくなってきています。敬老の日のお祝は事前にそれとなく本人の意思を確認しておくとよいでしょう。

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